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若手研究者が語るポストゲノム時代の糖鎖研究

October,2001~March,2005

フルオラス合成――21世紀を担う有機化学の新技術
1994年I. T. Horvathらがフルオラス触媒を用いるオレフィンのハイドロホルミル化を報告したのを契機に、有機化学にフルオラス化学という新たな領域が誕生しました。これは、パーフルオロカーボンが、有機溶媒や水とは混じらず、第3の層として高度にフッ素化された誘導体をよく溶解する特徴を有していることに着目し、分離精製を容易にしようとする方法論です。触媒の回収再利用が容易になることから、フルオラス触媒の化学を中心に多くの研究が進められてきました。国内でも化学技術戦略推進機構(JCII)が新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)の委託を受けて、2000年度から2003年度までの計画で「多相系触媒反応プロセス技術の開発」プロジェクトを開始し、その中でフルオラス触媒化学の推進を行っています。
1997年にはD.P.Curranらが従来の有機合成化学の分離精製の過程を大きく改善する方法としてフルオラス合成という概念を提唱し、2001年には「フルオラス-タグ」ストラテジーでさらにこの分野の可能性が高いことを報告しています。高度にフッ素化されたタグを目的物に結合させることができれば、抽出操作のみで目的物をパーフルオロカーボン層に抽出することができます。
環境負荷の軽減が叫ばれる中、触媒の再利用を可能にできること、従来のクロマトグラフィーに代わり大量の有機溶媒や担体を使用しない精製など、グリーンケミストリーの立場からも21世紀の新技術として期待されています。

プロジェクトの内容
野口研究所では、JCIIの「多相系プロジェクト」に「フルオラスルイス酸」をテーマに参画するなど、この分野に注目して参りました。最近では、糖鎖合成に有効な新規なフルオラス保護基の開発に成功しております。そこで、本領域の化学を推進するために、プロジェクトを組織し、テーマの公募と研究費助成、研究会議の開催、研究者相互の情報交換の推進、国際会議の開催などをめざすこととしました。フルオラス触媒、フルオラス天然物合成を始め、理論化学から実用化まで幅広いテーマを受け入れ、大きな進展を期待しています。

プロジェクトの組織
次のような計画研究グループ、公募研究グループ、研究賛助グループの3つのグループから構成します。
計画研究グループは、予め参画が内定している研究者で組織し、本プロジェクトの中心に位置づけ、研究を強力に推進します。原則として、研究期間は3年とします。
公募研究グループは、テーマの一般公募の中から選ばれた研究者で構成し、計画研究グループと協力してプロジェクトを推進します。研究期間は1年です。
研究賛助グループは、実際の研究組織とは別に、本プロジェクトの主旨を理解し、協力する個人、法人を公募により組織し、有益な助言や援助をしていただきます。研究会議(非公開を含む)へ出席し、実用化へ向けた共同研究テーマの提案も歓迎します。参画期間は、特に定めません。
また、プロジェクトの推進を円滑にするため、野口研究所に事務局を設置します。

スケジュール(案)
2002年 5月 2002年度公募開始
6月 2002年度組織発表・第1回研究会議
2003年 1月 第1回公開シンポジウム・第2回研究会議
3月 2003年度公募開始
5月 2003年度組織発表・第3回研究会議
2004年 1月 第2回公開シンポジウム・第4回研究会議
3月 2004年度公募開始
5月 2004年度組織発表・第5回研究会議
2005年

1月

国際シンポジウム
3月 第6回研究会議・研究結果の刊行

テーマ 研究代表者1名もしくは数人で行う研究で、フルオラス化学に関連する有機化学、
触媒化学、合成化学、生物化学、無機化学、分析化学、理論化学などの基礎研究
またはその応用研究
応募資格 研究代表者は、下記資格を有していること
1)博士号あるいはそれと同等の資格を持つこと
2)提案する研究を遂行しうる研究機関に所属していること
3)所属研究機関の基本設備を使用できる立場にあること
条 件
1) 本プロジェクトで行うシンポジウムや研究会議に参加する
2) 研究期間終了後、研究報告書を提出する
3) 成果の発表にあたっては「野口研究所 Noguchi Fluorous Project」の一環であることを明示する
4) 知的所有権は、研究代表者と野口研究所の共有とし、詳細は別途協議する
5) 助成金は研究代表者に支給し、提案テーマの遂行のために使用できる
研究期間 採択決定の日から2003年3月31日まで
助成金 1テーマあたり50万円~200万円。6月末日までに支給する。
選考 本プロジェクト事務局が野口研究所内に設置する選考委員会で審査、評価されます。
なお、審査内容は一切公表せず、照会にも応じない。
応募方法 応募用紙に必要事項を記入し、2002年5月31日(必着)までに、
Noguchi Fluorous Project事務局まで提出する。
結果は6月中旬までに通知する。
なお、提出された書類は一切返却しない。
応募用紙 ← マークをクリックしてダウンロードして下さい。

応募資格 本プロジェクトの主旨を理解し、協力する個人、法人、団体
条 件
1) 本プロジェクトで行うシンポジウムや研究会議に参加できる。
2) プロジェクトに参画している研究者の研究内容、研究成果、データ、研究予定などを、利用、漏洩しない。これらを利用する場合は、予めプロジェクト事務局と協議し、承諾を得る。
3) 本プロジェクトへの協力、支援はすべて無償とする。
参画期間 採択決定の日から2005年3月31日までの任意の期間。
選 考 本プロジェクト事務局が野口研究所内に設置する選考委員会で審査、評価されます。
なお、審査内容は一切公表せず、照会にも応じない。
申込方法 所定の用紙に必要事項を記入し、Noguchi Fluorous Project事務局まで提出する。
なお、提出された書類は一切返却しない。
結果は概ね1ヶ月以内に申し込み責任者に通知する。
申込用紙  ← マークをクリックしてダウンロードしてください

提出先
Noguchi Fluorous Project事務局
173-0003 東京都板橋区加賀1-8-1
財団法人 野口研究所 糖鎖有機化学研究室内
TEL & FAX: 03-5944-3214 E-mail:glyco@noguchi.or.jp





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